森達也の著書の中では異例のライト感覚本。書題(“「
魔女狩り」狩り”の意)と装丁、イラストのセンスがなかなか素晴らしい。FMラジオ、日曜朝の番組で
エコロジーを主題にして毎回のゲストと
トークしたものを、取捨選択して構成したもの。各章のテクスト量は少ないので、ギュッと濃縮感があり、まとめ文の森によるゲスト評の視点のブレなさ、言い換えれば主語をはっきり自分に負わせた覚悟が感じられるのはいつもと同じく。特に興味深く読んだのは
大貫妙子、
辛酸なめ子、
桐野夏生の回。他ではあまり見えてこなかったそれぞれの横顔プロフィールが浮かび上がる。