「それでも町は廻っている」全12話視聴完了

時に外的要素によって起こる事件もごくパーソナルに捉えられかつそのまま収束していくというシチュエーション・コメディの基本に徹した全体の空気観により、気がそれすぎることもなくキャラクターたちの親しみやすいレスポンスと商店街のゆるやかな雰囲気(これはROUND TABLEが担当した音楽の功績大)を楽しめた。実際にありそうでいてリアルではない、女子高生・歩鳥を中心とした人間関係は散漫なパラダイスとでもいうもの。それを描く構成として、季節や時系列をシャッフルさせていたのもなかなか心憎い趣向だった。シリーズ新作希望。