５エピソードそれぞれ脚本趣向も変えてあり(余談だがやはりオカルト作品の小中千昭は最高に活き活きしてる)、画面演出も少しずつバラエティを持たせてあって全く飽きずに楽しめた。薬売りは、男性と女性どちらにも近い容姿を持ち、人の世を渡りながら妖かしの力を身の内に宿し、人間と妖怪の揉め事をほどきつづける。わざわざ深夜にアニメを視ようというのは、やはり女性の中でも少々自覚的に自分の嗜好をとらえているタイプだと思うのだけど、まさにそういった層にぴたりと寄り添ったノイタミナならではの好企画。私も、またいつか薬売りに遇いたいな。
