アフター・レイン

アフター・レイン

アフター・レイン

近年に刊行された短編集の邦訳。モチーフ扱いがやや即物的なものが多い気がする。軽く、実録犯罪小説的な匂いがするというか。性格が違うけど中年に至るまで仲良しだった女友達同士の話「ある友情」、ゲイの息子を持った老夫婦の穏やかな感情生活を綴った「ティモシーの誕生日」あたりは、さすがの非凡な完成度を見たけど。