雷神帖

雷神帖―エッセー集成2 (エッセー集成 2)

雷神帖―エッセー集成2 (エッセー集成 2)

池澤夏樹が持つ博覧強記ぶりと実生活におけるコミュニケーション巧者具合とがソフトで落ち着いた文体でわりとあっさり語られる様は、時にかえって凄みを増している。エリアーデの小説における重層的な聖性顕現の在り方について語っている一節にて特にそう感じました。二度読み返しても言ってる事がわからなかったが、的確な読み方を指南されている感触だけはわかった。