髑髏

髑髏 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

髑髏 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

初期のディック短編が好きだという編者の趣味が端的に出ており、分量的にも読みやすいアンソロジーに。ただ、ディック作品の短所というか特徴である論理の破綻…前半と後半の筋がつながってないような、ミステリー部分の解明に至ってないようなもやに包まれた感触(スキャナー・ダークリー!!)が多くある気もする。そんなわけでベストを選ぶとすればオチが一番明快でほとんどユーモラスでもある「植民地」。