二十面相の娘#9

「残されし者たち」:複数のエピソードそれぞれは悪くないけど、その組み合わせが少々ぎこちなくてなんだか妙な仕上がりでもある。けど丁寧につくられてるし、戦争が市井の人々に与える影響を描こうとしている真面目な姿勢は決して嫌いではない。でも、仲間の攻撃によってここぞという時に足を引っ張られるというネタをシリアスに演出するというのはちょっとシュールギャグとして錬度高すぎだわー。あと二十面相団全滅を目のあたりにした直後でも、ボスとチコの心配だけで頭いっぱいだったケンというあたりもどうも違和感あった。まあ表面上の明るさとは裏腹に心に深い傷がある子だという設定の一表現なのかもしれないけど。しかしどうやって離れ島まで移動したんですか浮浪青年よ。それにしても春華かわいすぎるよ春華。なかでも九官鳥を伝書鳩といいはるあたりが(この子ともだち少ないな)って感じで最高。家が意外に質素な日本家屋だったのもリアルな感触でよかった。没落華族の末裔ってとこなのかな。