二十面相の娘#11

「避暑地にて」:海水浴旅行エピソードはAパートのみで終了で、Bパートでは白髪鬼の包囲網がチコに迫る。季節イベントにおいても陰影が付きまとうあたりいい味出てるなあ。誰しもが心の内側に隠し持つ、一抹の罪悪感を手玉に取る白髪鬼は人の精神を読んだりできるとかしか思えないんだけど一体どういうワザを持ち、ギミックを持たされることによって誕生したかについてはまだまだ引っ張ってる。なんにせよじめっとした嫌な敵だなー。ところで『あなたは時々やけに大人びてる』と一時的にせよ春華から距離を置かれてしまったチコの心情へのアプローチがなかなか繊細でこれからの展開に期待が持てるけど、チコにせよ白髪鬼にせよ、二十面相の近くにいた女性はまるで二十面相に恋をするというよりも彼と同一化したいという方向性を持ってしまうかのよう。もっとも、思春期に本格的に入る直前なチコにとっては、いつか二十面相を目標の理想の人物ではなく恋愛対象の異性としてみる日がやってくる。そういった心の揺れが描かれるといいなあとか、今から思ったりしてます。