キスダムR#8

狼騎リーダー前編。これはまた痛いエピソードだなあ。「絶対に次は仲間を守る!」と口にしたその数分後に仲間が惨死するのを目のあたりにするというほとんどフィクションの意義を滅却しているハメに合わされるキャラクターとしては、個人的にはウッソ@Vガンダムが意識された初めてだったけど、この回の狼騎(北欧神話の裏切りの神の名にしてこの当て字…親よ…)はそれを上回る身の置き所のなさっぷり。身勝手な理由で無理強いした反撃(じいちゃんばあちゃんまで前線でマシンガン撃ってるありそうなだけにヒドい描写)が生んだ被害を指摘されて逆ギレ、我を失って自ら大虐殺とかもうね。北嶋博明は娯楽性の強い脚本家だと思ってたけど、制作コントロールが弱いとおぼしき本作ではやりたい放題やってみましたという感じなんだろうか。なんかこっちの気分も裏返ってきたー。さて特典映像部分は狼騎ワザ解説。ポンポンと脇道にとんだ挙句に「まあ単にツメで引っかいてるだけなんですけどね」で〆る佐藤英一監督のやる気のなさがワビの粋だ。