カイバ

うわあー、キャラだけでなく背景や動かし方もまったりもったりしてて、色使いはシックでまるでフランス人がつくったアニメみたいーとうっとり視てたら、アルファ波が出すぎて寝オチしてしまった。わあーそんなところまでまるでフランスアニメみたいー。だって明らかに筋と関係ないと思しき大阪弁のモブキャラたちのコントが数分続くんだもの。あれは標準語でふつうにやってくれた方が、設定が頭に入ってきやすく、なおかつもはやパーソナリティがあって無き軽ーい存在になっている世界観が伝わってきたと思うです。ストーリーはどうにもほのめかしばかりで掴み所がないけど、とにかく朴王路美声の青年(メインキャラの男性二人がどちらも若い女性声優というのは、もはやジェンダーさえ揺らぎがあるという雰囲気の表現なのかも)が主人公をヒロインから引き離したがって一芝居打ったということだけ飲み込んでおけばいい、そういう初回だったと思う。生まれたばかりなような主人公の気分を追体験させる試み自体はそう外してない。豪腕な監督やなあとは思うけど。それにしても丸みを帯びたキャラが縦横無尽にゴムマリのように動く質感が心地いい。特にダチョウのような生物の背に乗った主人公が連れまわされるシーンが良かった。