ポルフィの長い旅

間延びとも取れるゆったりとしたストーリー密度(今回としては主人公家族の副業である羊飼いの様子、自家用車が出回りだしたりアメリカ軍が駐留しているらしきギリシャの時代背景、首都アテネに出稼ぎ中の父不在のかすかな影響…のみ)と基本演出のおだやかさ。なるほど、これこそが家族向けのハウス名作劇場の完全復活だ。もっともみんなで衛星デジタルを視ている家族がどれだけいるかはよく知らないけど。まったり環境ビデオ的に視るにはいいけど、一年間録画し続ける根気が当方にあるかはかなり微妙。望月監督ウォッチという面では、土埃で汚れた妹ミーナの足を母アネークが拭ってやってくすぐったがられるシーンの脚フェチぶり、シリーズ構成で参加していた「桃華月憚」でメインキャストだった藤村歩が少年役でもまったく遜色ない演技だった点。(…と思ったらポルフィ役は甲斐田ゆき藤村歩はミーナだぁーッ!! はずかふぃっ)