神霊狩#8

サブタイトルが嫌がらせのように長すぎっ そして今回は平田先生のモノローグが多めで、しかも同時進行する画面の方は直接に連動してない情緒的ドラマなものだからどちらにもきちんと集中できねー。でも脳生学と民俗学双方から、しかもどちらにも偏りすぎずに神霊現象を語ろうとしている試みからはまだまだ外れていない。そしてここまでずっと小中千昭の一人脚本ですよ。濃いわー。ところで薀蓄長廻しが十八番という印象がある脚本家ではあるけど、ダイアローグにさりげないニュアンスをほどこすのも得意なベテランであることは、たとえば今回の信と都父との少しとげとげしいやり取りからもよく分かる。いやそれにしても、終盤はひそかなお気に入りキャラが涅槃入りするかと思って冷や冷やしたよ。結局ミイラ取りがミイラに、レベルで済んでよかったけど。意識変容のきっかけとしては宵闇、ひと気なし、そしてチカチカ点滅する切れかかった街灯など条件がいくつか揃っていたわけか。しかし空の鈍く光った切れ目は実害こそないとはいえ不気味なものだなあ。更けた後の山影には目をやらない方がいいかもね…