シグルイ#9

「虎子」:父の思惑に精神が耐え切れなかった三重、行く末を案じるがゆえに仲間を売った興津。サブタイトルの意味は“親(師)の意向にそぐわないもの”かな。しかしやせすぎて足を閉じてても尻穴がみえるほどって強烈な説明だな。生々しすぎてなんか想像が容易にできないや。そういうものなのか、としか。ところでめきめき藤木がかっこよく見えてきてる件。守りの姿勢が似合うのかな。興津に字を教えてもらってる描写がいじらしい。ものぐるい中の三重は体はともかく顔はなんだかやけに美しい。このアニメの人物たちのグロテスクな美しさは、月岡芳年の描いた血まみれ武者のそれと同質だな。歯の粒を描く手法からの連想もあるけど。ところで、音の世界だけで按摩を失禁させるまでに脅した門人たちのシーンの迫力は見事でした。毎回の演出付けるのほんと疲れそうな作品だわ。