神社にイラスト絵馬置いたりするのはたしか晴明神社でもあったはず

らき☆すた聖地巡礼の件は産経のネットニュースでも記事として取り上げられてしまってて、萌えアニメに関心のない私でもなんだか嫌な気分になった。現地では特に何の問題もないって言ってるのにかよ。そもそもあれでしょ、騒動の発端になったサイト(なぜか当該エントリ読めないんだけど)の論調というのはここ数年の当局からの子供の環境にまつわる危機管理強化のアオリにのっかって(ここでもネット上の過剰な善意か)の言いがかりに近いものなわけでしょう。オタクの集団をみんなが似たようなかっこしてる余所者として、ただそれだけで不審者扱いしてるんだから。大体、オタクがちょっと目に付いただけで叩かれてしまう事が多々あるというのはオタクの自意識過剰にのっかった付け込まれもあると思う。実際、オタク同士で「これは事実無根」「いや現地住民からしたら確かに気持ちが悪い」とか言い合ってるわけでしょう。これがたとえば夏休みに入った途端に公園の便所のトイレットペーパー焼いてみたり、花火の残骸をどこにでも放置するような輩だったら、なぜか誰も何も文句を言わないわけじゃないですか。迷惑の度合いがぜんぜん違うというのに。これって、結局は反応がすこしはある方、ないしは与しやすい方へ不安の矛先を向けていることに思えてならない。こんなんじゃ世の中の趨勢はそりゃ『無意識過剰』(よくオタクの反ファッションぶりを引き合いにしてこの造語があてはめられてるけど私はそれはむしろ自意識過剰の裏返し現象だと思う)に流れていくよね。他人に迷惑掛けても掛け得だもん。この流れ、どこかで歯止めがきくことがあるんだろうか。大体さ、自警団つくろうとか言い出す人たちってなんで暴走族やホームレス狩りの連中を警戒する方向には意識がいかないんだろうね? …で、結局最終的に何が言いたいかというとオタクの自意識過剰というのは案外悪くないものじゃないかなあと。そういう類のナイーブさがまだ社会の一隅に残っているのは、よくよく視野の枠を広げて考えてみれば救いのある話だと思う。ネットで言い合いしてる双方って、ネットテクストも新聞も本も読まない層よりかは、ぜんぜん心優しい人種なはず。そしてそんな人たち同士でささいな違いを言い合ってるのは、ちょっとだけ悲しい光景かも。