BTOOOM!

鬱屈したニート生活を送るゲーム巧者な若い男性サカモトが、意識を失ったまま運ばれた無人島で、爆弾を投げ合う殺戮サバイバルゲームに突如巻き込まれるという荒っぽい出だし。ザクザクとした肌触りでそれでいてどこか淡白に演出付けられているのが主人公の心理風景に沿っているようで、それなりに独自性と没入感のある初回だった。あんな美しいビーチがあそこまで絶望的で味気ない情景として描かれるというのは、虚構作品においても珍しいことだ。