宇宙兄弟

原作既読。漫画は個人作業なのでどうしても作者の演出テンポのクセが紙面に出てしまうわけだが、このアニメ版ではそれを前向きな意味でさりげなく消した印象。主人公である六太の才能はあるのにその割に世渡りに不器用なキャラクターや、弟の日比人との素直ながら距離感は適度にある兄弟愛とがリアリティをより加味されてすんなりと見られる。朝の時間帯にはちょうどいいあっさり味付けで、色彩設定も明るすぎず地味すぎずで好感を持った。ただ、録画してまで視るほどではないのはこれからのストーリー展開をすでに知ってしまっているからでもある。