カブトボーグ#11,12

ロイド覚醒回キタァァァァァ 年末のベストテンの時は開始しょっぱなだったんであまりノれなかったけど、本編の順番通りに見るとシリーズ構成の意図が沁みる感じ。今週の大和屋脚本二題は冴え渡ってたなー
闇討ちボーガーX:そういえば成人キャラの昔彼女率の高さは一体なんなんだ。ひとみさんかわいいな。別れの理由は意味不明だったけど。オプションパーツをなかなか買えない不甲斐ない同棲相手が嫌になったって事? そしてカツミが可憐すぎ、ケン子のギャル語が可愛すぎ、ロイドナレーションのオチが決まりすぎてる件。女装展開にしろ公園アベックネタ(三度目の繰り返し時のみベンチ下にXいる?)にしろ、男女関係の機微がほのかに香る回であった。
七年後に時が流れ出すの巻:どうでもいい話、ロイドさんは名前から予想されるような日系人ではなくて帰化した白人っぽいな。判断材料なんてほとんどないけど。ただ旧友であるロバートは移民系っぽい(「ゴッドファーザー」オマージュキャラっぽいから)し、ブルックリンの低所得者地域の出身らしいから、WASPの生まれではなかったのは確定か。ところでロングコートに口ひげのマフィア若ボスがチャージしはじめる(玩具のネジを巻く事)カットのキレ具合は直前までのシリアスぶりからの落差がただ事じゃない。カウボーイ・ビバップのパロディ的なアバンといい、演出も力の入った回であった。それより何より、ロイドの心の揺れと本来の人格(普段のペルソナかぶりの完全さがむしろ恐ろしい)が表出する瞬間を演じきった前田剛の役者ぶりにはほんと痺れた。あと回想描写で、ボーグバトルが成り上がりの手段になり得ていたという部分で世界観補強をしている脚本の仕事ぶりもすばらしい。作中におけるカブトボーグとは、現実世界でいうところのチェスみたいな位置づけなのかも。