2009.1月号

めっきり感想遅れちゃった。それにしてもクリスマスが近づいてきて、この時期にこそティスタのクライマックスを読みたかったなあと今更思う。遠藤先生はやく戻ってきてくれないかなあ。
エンバミ:切り裂きジャック事件最後の犠牲者をフランケンシュタインの怪物化するとは横暴非道にして秀逸なアイデア。シルエット描写の五人の内、フェイントで実は最も楚々とした女性かもしれない(そもそも低級娼婦としてあの佇まいは全員時代考証おかしい気もするけど)。紅:まあ露悪的でエロゲっぽい一族設定ではあるけど核心に迫る展開だけに今まで一番引きの強い回だった。かおキチ:料亭遭遇編。織絵ちゃんにプロモ映像を見せたらと思うとスプラッタすぎて想像不可。テガバチ:いやほんとあのアングルだと「パンツはいてくださーい」と叫ぶ。ラクステ:あれ…だれだこのゆうせい… なんと定番かつ微笑ましい展開。ラストの暗転含めていい意味でかず先生らしくなさがあった。屍鬼木材店の旦那と息子は起き上がれなかったのか。ところで主人公の父が最初の印象よりクセのある人柄な件。ウイオー:高校生活の醍醐味と他校との出会い。順当に展開してるなあ。ギャグ日和:猫助手のいる陰陽師おもしろいね。なんでアニメには登場しなかったんだろ。<読切>枯尾花幽霊探偵事務所(中村尚儁):ありがちな設定を丁寧に生かしてる印象。淡白な絵柄だけど、オチの穏やかだけど半端ない寂寥感の醸し具合や犯人の実際ありそうなネクロフィリアぶりといい、なかなか面白い持ち味の作家かも。
新連載陣の中では結局放課後ウインドオーケストラが最も成長率が高かったかもしれない。地味だけど。誌面後半のお茶受け的な存在。とはいえ次号の巻頭カラーは結構嬉しい。