2008.6月号

裏萌香の表紙、サイト上でみた時は「セクシー路線バリバリかな」と思ったけど、実物は色合いがまろやかに製版調整されているのか(解像率を荒めにしたとかもあるかも)わりかし手に取りやすいマイルドな印象に仕上げられてますね。
ラクステ:それにしてもこの天崎(を描く作者)、ノリノリである。ドツボにはまりつつありますねーというかハメられつつありますねー。今回は犠牲者の死に方が(シチュエーションがコントなのは変わらないが)スプラッタ性の強いものだったりと巻頭カラーに見合った力の入りようだった。単行本で修正されているという過激描写はちょっと気になる… 放課後オケ:クラシックのアマ演奏をあたかもバトル漫画の戦闘アクションのように演出してみせているあたりなかなかのチャレンジャー。クレイモア世界の外には世界がある… ごめ、世界観設定よくわからんくなってきた。つまり…外宇宙ってこと…? 世界太陽:前回の劇画村塾デカというか北斗の拳デカが出てきてから少しテンポよくなってる気がする。屍鬼正雄はたしかに嫌らしい奴ではあるが、彼はなにより不器用な子なんだと思うよ… 夏野に絡むのは、自然に振舞ってそれがみんなに受けいれられる彼がうらやましくてたまらないから。さておき、司書のおっさんの描写はかなりおそろしい。白装束にすね毛でひたひた歩くあの遠目にみる後ろ姿、そしてラストページのあれはビジュアルで喚起する恐怖をきちんと出せてる。パト犬:『噛み付くとか無しだろ、普通…』に萌えるのは正解ですか? (終)Tales of Innocence修羅場投げっぱなしで終わった… <読切>血界戦線(内藤泰弘):浪花節とスプラッタの共存という内藤節が存分に味わえた。人狼おねえさんのキャラと吸血鬼設定のギミックとしての扱い方が特に良かったと思う。<読切>ロボ合体 バスコン3(尾玉なみえ):なみえはんは相変わらずトラウマ直視型の変態だ。泣いた。いや笑ったともさ…! いいんちょのグルグル石川賢眼にはあいかわらずアニメ好きだなあとニヤニヤ。ほんと集英社にこのまま居ついてほしいなあ。
今月も読み応えやコクが感じられた。なんかとっても肌のあう雑誌だわー。