スカルマン#12

やったー神父たま生きてたよ:虫の息で… 見逃した前回がネタバラシの最重要回だったことに変わりないけど、思いのほか今回も神父たまがたくさん見られたのでちょっと気を取り直した。しかしなんという不憫なキャラ。人道のために非道を自ら課した殉教者ないしは狂信者。この人はあれだよ、中世で自分の背中を血がにじむまで茨のムチで打ったという宗派のクリスチャンみたいだ。しかも愛した少女まで躊躇なく手にかけようとしていた様はもはや凄絶なまでのものが。旧友のそんな胸中を見せられては、そりゃ単細胞な隼人だって譲り受けたスカルバイクで走り出すってなもんですな(そのままバイクで敵に体当たりするところは仮面ライダーっぽかった--訂正/ここの感想たぶん姉猫のシーンとごっちゃになってる)。いやーそれにしてもすばらしく抑制されつつ効果的にエモーショナルな回だった。端正な作画面もさることながら水上清資による文芸性の強い脚本が生み出す邦画的な雰囲気がめさ好み。芳夫(公式サイトでは『芳生』表記だったような…気のせいかな。ともあれ今回劇中で描かれてた封筒の宛名やEDクレジットは『芳夫』だった)の記憶の中の、和服で日傘を指した真耶のカットとか美しすぎる。