少女コゼット#25

「届かぬ想い」:今回はパリの色んなロケーションを背景にメインキャラ同士の思惑が錯綜するエピソード。なかでもヴァルジャンの疑心暗鬼からくる被害妄想により、マリウスの軽度ストーキングが完全に裏目に出る展開がちょっと笑えた。マリ坊、もうこの恋はあきらめろ。かわりにかわいそうなエポ子を救ってやるんだ… というかさー、エポニーヌが実存的な悩みに懊悩してる時にですよ、コゼットはというとあたいもきれいなおべべほしいわーって感じなわけですよ? すべてのキャラがヴァルジャンの引き立て役だと思しき原作からの翻案としては健闘してると思うけど、コゼットとマリウスを心から応援する心持ちになるかどうかというと微妙。もうこうなったら、安易な改悪であろうとなかろうとエポニーヌは最後には救ってあげてほしい。その代償としてマリコゼペアを差しだすことも厭わない勢い。ところでテナルディエの悪仲間の一人、色男モンパルナスの細ズボンのシルエットが気色悪い件。当時あれが流行の最先端だったんでしょうか。なんとなく時代を逆行してるような印象なんですけど。