ジャバウォッキー(1)(2)

ジャバウォッキー(1) (マガジンZKC)

ジャバウォッキー(1) (マガジンZKC)

「あんたが前に買いなはれた『グレイトフルデッド』の作者の新刊が二巻同時発売されますでー」とおすすめメールもらうまで、よもや久 正人がまたマガジンZで連載してたとは知らんかった。Amazonはんおおきになあ。さて前作は幅広くも雑多な世界史知識に裏付けられた特色ある世界観を前面に打ち出しつつも、物語が半未完状態で幕を閉じてしまって(でも今回の見返しコメントでコリンやリンチュウが死んでないとほのめかされてたのはうれしかった)惜しまれたのですが、その反省が活かされてかヒロインの美女度がグッとアップ。逆にグロ度はガッとダウン。アメコミに似たコントラストばりばりな画面構成はさらにシャープに。歴史色はより濃く。そして何より、今回は主人公たちに抽象的ながらも明るい希望がある。久氏はリアリストなのか、登場人物たちに非常に厳しい。のんびりと暮らしているメインキャラって今のところいない感じなんだけど、今回の主人公たちは(異種ながら)男女コンビでカップルフラグも立ってるし、あと作中全体におけるムサおっさん率がやや低め(笑) クリスト伯三世とかエージェントの発明家とか、それなりに萌える。でもイケメンキャラってほんと出てこないな… いや、もしかするとサバタは進化恐竜類においては美形なのかもしれんし。ところで「あんずゆり」みたいな芸名のアイドルなんていたっけ?(追記:どうも『杏さゆり』というグラビアアイドルが本作ヒロインであるリリー・アプリコットのネーミング元らしい。ルックスが似てるかどうかは判定できないなー というか多分その点はモデルにしてないと思った)