「蒼穹のファフナー EXODUS」全13話視聴完了

分割二クール構成らしいのだが、最終話の放送直後にはアナウンスはなし。ただし、一区切りのための作劇上の盛り上がりはしっかりと付けられていたので不満はない。感心するのは『心の迷いと身体の変調への不安をのりこえて共同体のために戦う若者たち』というロボットアニメの伝統が真正面から受け継がれていることで、斬新すぎて登場人物に厳しすぎるような基本設定もそれを描くために必要な装置だったという仕掛けが第一期以上に明確になっている点だ。ロボットものがアニメの花道とは言えなくなった現状で、あえてその企画を通すためのひとつの回答にもなっている気がした。分割構成のために物語が締めくくられてない以外には文句の付け所がまったくない凄まじいといっていい出来の作品だった。さすがの“10年物”なシリーズである。