今年読んだ漫画5選

エシカルンテ(森 和美)

エシカルンテ(1) (イブニングKC)

エシカルンテ(1) (イブニングKC)

イブニング連載中(試し読みサイト→http://evening.moae.jp/lineup/412)。昭和30年代。北海道の山里へ越してきた少女・千鶴と森と交感する不思議な娘・静子との言葉を解さない友情が始まる。五感を超えるイメージを伝えるビジュアルの豊かさに癒される。
隊務スリップ(新田たつお)
隊務スリップ 1 (ビッグコミックス)

隊務スリップ 1 (ビッグコミックス)

ビッグコミック連載中(試し読みサイト→http://www.shogakukan.co.jp/comics/detail/_isbn_9784091862389)。近未来の日本で、徴兵制の手始めとしてリストラ間近のサラリーマンたちが出向名目でアフリカの紛争地へと送られる。コミカルな描写を交えることで、より戦場のシステムの無慈悲な合理さが強調されるのが恐ろしい。
ハルロック(西餅)
ハルロック(1) (モーニング KC)

ハルロック(1) (モーニング KC)

モーニング連載中(試し読みサイト→http://morning.moae.jp/lineup/362)。雑誌の箔とはならないものの、酒の肴的にだんだん欠かせなくなっていくのが西餅作品の味わい。電子工作を肌身感覚で好む女子大生ハルが、男子小学生や年下の幼馴染、イケてる大学生を徐々に逆ハーレムに引き込んでいく!(違います
乙女戦争(大西巷一)
月刊アクション連載中(試し読みサイト→http://webaction.jp/monthly_action/sample/ma7_04.html)。15世紀のボヘミア王国で、異端として弾圧されたフス派の村の12歳の少女・シャールカは、凄惨なレイプを受けた上に両親を殺され、宗教戦争の最中へと入っていく。銃が実用化された最初の戦争とされるフス戦争を背景に、中世の残虐の横行と、それと反比例した宗教心の純粋さとを同時に描く。
ヤコとポコ(水沢悦子)
もっと!連載中(試し読みサイト→http://www.akitashoten.co.jp/comics/4253130364)。インターネットが消滅して生活リズムがよりゆっくりとすすむ時代の日本。ネコ型アシスタントロボットのポコと二人暮らしの中で、少女漫画家のヤコはその関係性に考え込んだり、過去の思い出にふけったりする。まったりとしながらも、どこか喪失の予感が漂う一味違う和み漫画。