戦う司書 The Book of Bantorra

冗長な説明台詞がないのと浮き上がったキャラ付けがされてない点、そして主人公組織とその敵対側とを正邪として単純な色分けをしていない趣向が気に入った。監督とシリーズ構成は「黒執事」コンビ。今回はさらに文芸的な方向で面白くなりそうな予感がする。OP映像(70年代出版海外翻訳ノベルの装丁風なシルエット処理)やED映像(女性キャラ三人フィーチャー。本編では堅物的なミレボックに色気があって目を引く)にはやや省力感があるものの、「リストランテ・パラディーゾ」で欧州街並に実在感を持たせたdavid productionだけに今回も背景美術が見事。石畳の街路の真ん中に轍が作られてるんですぜ(たしか汚水や雨水を流すためのものだったと思う)。