2008年2月号

裏表紙がているずおぶでいすてにーってゲームの広告なんですが、それのキャッチコピー『僕の望むものは、ただふたつ…』ってのが気になっちゃう。「ただひとつ」という言い回しはあっても「ただふたつ」「ただみっつ」というのは妙だと思うんだけど。さて今月号はかおすキッチンと罪花罰のギャグふたつがリミッター外してきたなという感じ。特に後者(これほんとに作者オトコなの?)はくりかえしの開き直りギャグが笑えた。あとパト犬も本領発揮してきたなと。
紅:ツッコんでもむしろこちらがダメージ受ける危険性をぷんぷん感じる。これはそういう漫画と認定。地雷型。テガミバチ狭いようで広い世界観を描ける作家かもしれない。次号の展開に期待。しかし『政府の働き蜂』って全然けなされてないよな(笑) ギャグマンガ日和まめ知識/三銃士は三人とも偽名である。っていうか三銃士ネタって期間限定的にジャンプまわりでは鬼門。でも今月は神回。屍鬼10代少年少女が自分を取り巻く環境に対してじりじりした感じを出すのが上手い作家だけど、実は若い頃にはフジリュー作風すきじゃなかった。今作はとても面白いと思う(田舎そのものの悪意という寓意が画面自体で表現されてる)。千手観音みたいになってるおばはんのコマ大好き。ラックスティ:あーこの設定やっぱりギャグだわ。自滅具合がはちゃめちゃで読んでてじわじわくる。罪花罰シリアスな雰囲気の過去回想コマがめっさ効果的。新キャラ投入大成功。ドラゴノ:主人公の影うすくておもれえ。アニメ版ではとんまって呼んでないのかな。パト犬:「キャンディみたいに配ってんじゃねえ」とパンダが言うコマがお気に入り。しかしいきなり人死にすぎー ところでラックスティーほどでないけどこちらの父親も若いな。ているずおぶいのせんす:あなたの前世はしゃべる剣でした。すごい。新しい。<読切>時は…(秋本治):なんか秋本先生の漫画家としての自意識が見える作品は初めて見た気が。25歳漫画家はなんとなく澤井啓夫がモデルかなとか特に脈絡もなく。<読切>帰ってきた変態仮面(小林尽):スクールランブルの人の作風ってアナクロというか暑苦しいというか…へえー。ところで痴漢の方が主人公顔っぽいね。元作品の方はあまり覚えてないなー。主人公が短髪ヤムチャに似てたような。おかっぱの女の子は元作品にもいるんだろうか。
和月先生、落としちゃいましたな。性格の根本に売れっ子らしからぬナイーヴさをどことなく感じるんでなんか心配。