瑠璃宮夢幻古物店

瑠璃宮夢幻古物店 : 1 (アクションコミックス)

瑠璃宮夢幻古物店 : 1 (アクションコミックス)

アンティークショップを訪れた客の顛末をエピソードごとに語る、いわゆる因果応報ラインのシリーズなのだが、この第1巻の後半では客たちが偶然に邂逅する展開となり、美少女店主の「(結果に)我関せず」の意図を詳らかにすると同時に“人生にワンモア・チャンスあり”と示されているような、同種の趣向の作品の中で異色を発揮する兆しを見せている。切り口するどく耽美な作風だが、同時に温かみも感じられる奥行きを持つ。おすすめの逸品。

「スペース☆ダンディ」全26話視聴完了

あえて統一感よりもバラエティを主張するシリーズ構成だったわけだが、ナンセンスさを作品構造に説明をつける箇所よりも、もっと前におしだしてクダラナさを貫いてほしかったなというのが2クール目から抱いた自分の勝手な願望。それでも、忘れがたいエピソード、カットの連続でやはり単純に楽しい作品でありました。一番好きなのはダンス星人の回かな。レトロネタを連発しておいて不完全燃焼気味に放置するいい加減さがたまらない。

第34回2014年秋調査

アニメ調査室(仮)さんにて開催中。以下、回答記事です。

2014秋調査(2014/7-9月期、終了アニメ、50+4作品)

01,ケロロ,x
02,東京ESP,F
03,ひめゴト,x
04,幕末Rock,F
05,ばらかもん,x

06,ハナヤマタ,x
07,RAIL WARS!,x
08,闇芝居 2期,x
09,信長協奏曲,z
10,さばげぶっ!,F

11,ハイキュー!!,F
12,アオハライド,x
13,グラスリップ,C
14,Re:_ハマトラ,x
15,ガンダムさん,F

16,残響のテロル,z
17,LOVE STAGE!!,x
18,魔法少女大戦,x
19,M3 ソノ黒キ鋼,F
20,精霊使いの剣舞,x

21,HUNTER×HUNTER,F
22,まじもじるるも,x
23,カリーノ・コニ,x
24,アルドノア・ゼロ,F
25,モモキュンソード,x

26,ベイビーステップ,x
27,月刊少女野崎くん,x
28,六畳間の侵略者!?,x
29,DRAMAtical Murder,x
30,キャプテン・アース,B

31,魔法科高校の劣等生,x
32,金田一少年の事件簿R,x
33,戦国BASARA Judge End,x
34,Free! Eternal Summer,x
35,ロボカーポリー (2期),x

36,ガイストクラッシャー,x
37,真 ストレンジ・プラス,F
38,暴れん坊力士!! 松太郎,F
39,黒執事 Book of Circus,x
40,ペルソナ4 ザ・ゴールデン,x

41,東京喰種 トーキョーグール,B
42,スペース☆ダンディ シーズン2,B
43,あいまいみー 妄想カタストロフ,x
44,少年ハリウッド HOLLY STAGE FOR 49,x
45,最強銀河 究極ゼロ バトルスピリッツ,x

46,ミュータント・タートルズ 新シリーズ,x
47,人生相談テレビアニメーション「人生」,x
48,Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 2wei!,x
49,普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。,x
50,ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース,A

51,(特番) 物語シリーズ セカンドシーズン 花物語,x
52,(特番) バディ・コンプレックス 完結編,C
53,(特番) 蟲師 続章 棘のみち,x
54,スミ子,x

t1,(参考調査) みならいディーバ (全10回),x



[総評] ちょっとお試し見”の結果で1話切りした作品が多いシーズンとなった。特に盛り上がりがないとは感じなかったが、結果的にA以上の評価は一作品のみ。

[寸評] F評価は省かせていただきます。
グラスリップ」C:カット個別の演出における美しさ、BGM、背景美術は高水準だったが、ストーリーの薄さはテレビシリーズとしては評価が辛くなる。
キャプテン・アース」B:商業的要請と制作意欲の方向性がいま一歩噛み合ってない印象。しかしエピソード単体ではクオリティが高い回が何度もあったので平均点はわりと高くなる。
「東京喰種 トーキョーグール」B:終盤の長々とした拷問展開はもうひと工夫ほしかったなと思うし、周囲の様子をあえてとっぱらった最終話の趣向にも一抹の疑問は残るが、映像のインパクトをテーマ上に活かす意志のようなものを全面に感じた作品だった。東京という街はやはり万華鏡のように雑多で瞬間的に美しいな。
スペース☆ダンディ シーズン2」B:バカ話要素の多かった第一期の方が好みな構成だったが、こちらは応用編といった風情でよりエッジな回が多かったのも事実。ビッグネーム連発でエンディングクレジットが独立した見せ場になっていたなあ。
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」A:毎週、配信開始日がたのしみでならなかった。音と色が付くだけで原作からより親しみが増していたが、中でもポルナレフはほとんど別キャラのように印象が新たになっていたと思う。ロードムービーとしての趣向がテンポとコミカルさを生み出していたのも出色。
(特番) バディ・コンプレックス 完結編,C:最後まで可もなく不可もなく。たとえこの完結前後編の内容が1クールの尺で語られていたとしても、印象は変わらない気がする。