「カーニヴァル」全13話視聴完了

主人公ふたりのそれぞれの行動目的は動機として弱いし、主要組織同士の対立の強度も同様。にも関わらずそれなりに集中して視ることができたのは、要所要所に置かれたアクション作画の骨太さが最後まで貫かれていたため。それによって、ポエムを読み上げるかのようなメインキャラたちのモノローグシーンも儚さを増して、違和感なくその美しさを受け取ることができた。華麗さと強さという人生における美点をシンプルにテーマとした詩的アニメとしては、上々の作品だった。最終話、旅立ちの白い朝の演出ぶりは特筆もの。