「悪魔城ドラキュラ キャッスルヴァニア」
ネトフリオリジナル。第1話で(出だしなげえ・・・)と思ったが、なんと驚くなかれ、全4話つかっての“本当の戦いはこれからダヨ!”構成だった。コナミのクラシックな80年代ゲームが原作ゆえに許される企画だろうか。しかし出来は侮れるものではない。昭和によく出た伝奇OVAのような川尻善昭タッチの端整なキャラクターたちが、なめらかかつ三次元的によく動く。対サイクロプス戦(第2話)、対ラスボス戦(第4話)は必見。よくもわるくも簡単に扇動される群衆描写や、魔術師と宣教師と科学者とを混ぜたような『語り部』部族設定も興味深く仕上がっている。ヒロインのサイファは露出度は非常に低いしセクシャルではないが、瞳の輝きと唇の柔らかさだけで魅力をかもし出しているのには、日本アニメの女性描写に見慣れた目にはかえって新鮮に映った。
「DEVILMANcrybaby」
ネトフリオリジナル。他のデビルマン作品と比較して、青春ドラマに舵を傾けていたのが良い方向になっていたと思う。強烈にショッキングなシーンが多いので再度視るには勇気をふるいおこさねばと感じるが、二時間弱の映画サイズの再編集版とかならぜひ視たいなとも思う。
「バジリスク 桜花忍法帖」(新)
こちらもアクションと青春ドラマとの合わせ風味。異能の忍者たちの人間味を描く西村純二監督の繊細にして淡白な手際にしびれる。
「ポプテピピック」(新)
今の時代にテレビでアニメを流す事の意味をよく考えているなと思わされる。
「刻刻」(新)
原作既読。抽象度の高い設定だと思いながら読んだものだが、アニメ化されるにおいてかなり理解しやすくなってる気がする。これはできれば2クールほしい内容の作品だと思うが、さて。気がはやいが、このアニメライズが呼び水になって実写映画化も起こってほしい。
「牙狼<GARO>-VANISHING LINE-」(継続)
2クール目はよりバラエティに富んだエピソード構成。作画密度は前半よりさすがに薄くなったがそれでもここぞというシーンで非常によく動くし、コンテもアクロバティックな傾向が保たれていて飽きない。
「クラシカロイド」(継続)
西部劇回が非常に良かった。ドヴォルザークの家出回が次点かな。