SFファンタ
ジー作品で有名なチャイナ・ミエヴィルが
ロシア革命を物語というスタイルで描写した作品。とはいえ史実から外れた箇所はないので、ノンフィクション小説というジャンルからは一歩も外れていない。勉強不足の自分には『
血の日曜日』事件から
十月革命に至るまでの大まかな流れしか認識することが出来なかったが、革命を目指す勢力でもいくつにも派が分かれ、あまつさえ便乗して暴れまくる一団もいくつもあり、清濁あわせ持った混沌のエネルギーが人類初の
社会主義国家を生み出したという事実には、息を呑むような恐ろしさの片鱗を感じた。(あと、
レーニンが変装する場面の多さが記憶に残る)