話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選

今年は一言でいうと
「地味だが堅実なラインナップ。良い最終回が多かった」
ユリ熊嵐」 第6話 『月の娘と森の娘』
澄花が残した手紙と紅羽が見ている現在とが繋がるラスト、完璧すぎる構成である。
蒼穹のファフナーEXODUS」 第24話 『第三アルヴィス』
カノン退場回と迷ったが、より脚本密度が高いこちらで。
瞭は間違いなく、EXODUSのもう一人の主人公だった。
山賊の娘ローニャ」 第16話 『はてしない争い(後編)』
シーン単位でいえば、ローニャが城の裂け目を跳ぶ瞬間とその前後が今年のベスト。
ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン」第5話 『レイジ・アゲンスト・トーフ』
単話の完成度ではシリーズ中で最高。さんざ集団心理に踊ったゲストキャラが、
最後はアートの魂を取り戻すラストが激渋。
ジョジョの奇妙な冒険 第三部 スターダストクルセイダース」 第43話 『亜空の瘴気 ヴァニラ・アイス その2』
しんとした室内だけにヴァニラ・アイスの反則級な空間跳躍ぶりへの危機感が際立つ。
こいつァヤバいですぜ感は第一部から合わせてシリーズ最高だった。
監獄学園」 第11話 『エリンギ・ブロコビッチ』 
女子と男子のめくるめく心理戦、なんだか学童時代の血が騒ぐ。
このエピソードのメインになった二人、特に花澤香菜の演技は凄みの一言。
遊☆戯☆王ARC-V」 第62話 『大エンタメデュエル大会!!』
カードゲームでラリる大の男たちという地獄絵図にえらいトリップ感を味わった回。
ムショ内で盆踊り大会というよく考えれば意味不明なシチュエーションが素晴らしい。
ヤング ブラック・ジャック」 第11話 『無残帳 その2』
手塚プロダクションによる単に生真面目な作画なのか“シリアスなギャグ”演出なのか迷うホラー回。
宮野真守、それに追われる緑川光平川大輔三者三様の演技がとにかく最高。
おそ松さん」 第5話 『カラ松事変/エスパーニャンコ』
カラ松のイジラレ体質にチビ太の暴走癖を合わせて見せる手際の巧さ。
エスパーニャンコ編は、自意識の囚人タイプの人間には刺さりまくり。
「コンクリート・レボルティオ」 第3話 『鉄骨のひと』
正義の在り処をめぐってぶつかるはぐれ狼二頭。その中心に空虚な純粋。
ラスト近辺のアクション作画のすばらしさは、本年の良い思い出。


・スタッフ表記は、とりあえず今回は省略ということで。後で付記する可能性あり。・