「終わりのセラフ」(全12話)

第二シーズン放映が告知されたものの、シリーズ構成のゆったり進行ぶりには首をかしげないでもない。主人公の幼少期から学園生活を経て軍に入隊、その最初の実戦をこなしたのみで第一期は終わったわけで、異能力アクションもの(なおエフェクトや体裁きでの見どころはそれなりに多数あった)を視ていたはずなんだけどなあという肩透かし感は正直ある。が、これはバトルものというよりも青春時代の心の葛藤の方を中心にすえたドラマだったのである。だからおそらく、主人公優一郎と親友ミカエラとの心が再び通いあった時、シンクロして世界は救われている。いわば正統派のセカイ系アニメを見せられていたわけである。そう捉えなおせば、数々の日常風景に近いシーンの味わいがさらに増してくる。そこに注目するのもまた乙なものである。次の機会にも、視聴を続ける予定。