「マジンボーン」全52話視聴完了

強大な実力を持つ相手を打ち負かす爽快感ではなく、戦いの背後に何があるかを主人公が仲間とともに手探りし、自分が求めていくべきものを最後には見つけるという形だが、いい意味ですべてがあやふやに不定形なままで良しとするコンセプトが、最終話の大団円で見事に実を結んだ印象。世界の始まりと終わりを一身に引き寄せて決定できるという絶対神というべき存在に対してできたのは結果的には時間稼ぎに過ぎなかったのも、地に足が着いた展開として清新なものがあった。CGで動かしていたスーツアクションも、チームバトルの組み立てなどで飽きない工夫が常にほどこされていた。