「SHIROBAKO」全24話視聴完了

アニメ会社の制作進行を主人公とした作品らしく、最終話のメインプロットは完成した『白箱』データを各地方の放送局へと人海戦術でもって運ぶという内容。バイク、乗用車、新幹線、定期船と様々な乗り物によって最後までスリル(と少しのファンタジー)のある綱渡りが展開された。クオリティと時計とのにらめっこであるアニメ製作の空気を最後まで伝えてくれた良い趣向だったと思う。エンタティンメントとドキュメンタリズムとの絶妙なバランス感覚が、なによりの売りの作品でその狙いは相当の精度でもって果たされていたフィルム。監督の手腕も安定していたが、なにより脚本のリアリティを適度に盛り込んだ充実ぶりがすばらしいと思った。続編があったら是非観たい。