「トモちゃんはすごいブス」全5巻完結

通俗ドラマを手癖に流されず、時代と切り結ぶ真剣勝負を見せてもらった気がする。深夜アニメのキャラクターに近いラインでデザインされた人物たちの引きこもりがちな心理を時には突き放し、時には包み込む懐の深い語り口は一貫しており、特にクライマックスが丸々一巻持続する最終巻は読みながら泣かされっ放しだった。堂々の大団円である。