「ガッチャマンクラウズ」全12話視聴完了

立川にもたらされた混乱の重みが、最終話でようやく腑に落ちたのはかつて父の星であった悲劇を知るODという存在のおかげ。はじめとカッツェとの最終決着を直接描かなかった事といい、この作品における省略の演出法は自分にとっては自然に納得がいくものだった(これはテレビ放送より心持ち情報量が差し引かれてしまう感覚があるネット配信で視ていたという副次理由が関係しているかもしれない)。小さな火種がやがて全世界に広がるかもしれないインターネットの普及の意味するもの。その表裏一体の特質にテーマを絞った求心力は高いシリーズだったと思う。ポップな画面構成は最後まで貫かれていて目に楽しかった。まちがいなく今年を代表する一作。