なぜ、「怒る」のをやめられないのか

この書題には首をひねってしまう。本文の記述で大きな分量を占める「受動的攻撃」への説明を読むかぎり、むしろ"なぜ「怒る」のを恐れてしまうのか"とした方が適当に思える。怒りを直截的に表現しても、婉曲的に表現しても社会生活に支障が出てしまうというジレンマが主題と思いながら読んだが、それに対する筋道立った行動指南や、論理支援が得られなかったのは残念だった。