テレビアニメOP・ED10選 2012

・年間視聴数が20本前後とあまり多くないので、OPとED併せて10本。
・1本のシリーズから同時にOPとEDを選ぶのは禁じ手としました。
・個人的な好み、アニメ史におけるインパクト、単体の完成度…の総合で評価。
以下、ほぼ放映順です。スタッフデータは自力で確認できなかったので付記しません。

アクエリオンEVOL」 (1st)ED
兄妹ユニット『bless4』によるサビ部分のデュエットが非常に美しい。倉花千夏による繊細なイラストを活かしきった演出と画面処理も同様。
輪廻のラグランジェ(第一期)」OP
夏の風が流れる様子をポップに表現した背景と、10代少女のウェットでいて軽快な心理とのギャップが心地よい。ラスマス・フェイバーによる曲アレンジがゴージャス。
「Another」ED
本編の陰惨なスプラッタを和らげるような静かで陽射しの満ちた室内風景のスチルを横スクロールで見せる。だがそこには、そこはかとない無気味さが潜んでいる。まるでポール・デルヴォーの絵のように。
LUPIN the Third 〜峰不二子という女〜」OP
インストゥルメンタル曲に朗読をつけるという前衛を超えて革命的なOP。耽美なアニメ本体も毎回必ず視てしまうほど中毒性が高い。
つり球」OP
冒頭、写実的な色合いから作品イメージに合わせた彩度と明度を上げたカラーリングにパッと移り変わる風景カットがやけに好き。あとやっぱり江ノ島音頭(踊り)ねw
機動戦士ガンダムAGE」 (3rd)ED
まるでおもちゃのように横方向へ一直線に飛ぶコアファイターを真剣な顔で握ろうと手を伸ばすキオ。すぐれて象徴的。飛蘭による抑えた情熱があふれるような歌唱も良かった。
ジョジョの奇妙な冒険」 (1st)OP
原作のゴシックロマン要素を咀嚼しきったさりげなく典雅なモノクロ主体の画面づくり、漫画のコマからアニメ画面へ飛び出してくるかのような基調演出のアイデアの素晴らしさ。そして『創世のアクエリオン』以来といえる王道アニメソングの傑作を堂々うみだした田中公平の気迫に圧倒される。
超速変形ジャイロゼッター」 (1st)ED
3DCGでここまで滑らかに動かせるようになったんだなあと素人目にも感心。ロボットが少女ユニットのように愛らしくユニゾンダンスする様には"不気味の谷"に近いものを見て取って逆快感。
てーきゅう」OP
30秒という短さ、脈絡のない歌詞の聞取りにくさ、伸び縮みする70年代アニメに近い天衣無縫なキャラデフォルメ。板垣伸の真髄・ここにあり。
PSYCHO-PASS」 (1st)OP
無表情に肉体をみせつける女性キャラ、モノクロの色彩といった共通する要素がある山本沙代コンテOPふたつめの選出。ミステリアスな導きにより、本編への視聴意欲を見事にサポート。独自の美学という意味では本年トップ級。