シュヴァンクマイエル博物館

シュヴァンクマイエルの博物館―触覚芸術・オブジェ・コラージュ集

シュヴァンクマイエルの博物館―触覚芸術・オブジェ・コラージュ集

前世紀の版画をコラージュした作品が主な構成かと思っていたが、立体作品や自動筆記スタイルのスケッチもかなり入っていた。作品を章別に追うことでシュヴァンクマイエルとその夫人が辿ってきた芸術活動が浮かび上がってくる趣向の画集。それにしてもあらためてスチル画像で眺めると、匂いたつようにグロテスクというかインパクトの強い作品群。今まで自分はシュヴァンクマイエルを映画監督として第一に認識していたけど、そういった細かいジャンル分けを越境するアーティストとしてのパワーを明確に感じた。