アスペルガー流人間関係

アスペルガー流人間関係 14人それぞれの経験と工夫

アスペルガー流人間関係 14人それぞれの経験と工夫

アメリカやイギリスで暮らす、診断を受けた者とそうでないが疑いを自分で持っている者、それぞれの子供の頃から社会人にいたるまでの体験談を並立させてそれぞれに章に置いた構成で読みやすい。多少レイアウトというか装丁が教科副読書っぽいが、まあ出版社の本来の業務から考えれば無理もない。人間関係でつらい思いをしながらも、カウンセラーや心理博士、ワークアドバイザーなどそれを糧として職を得た例が複数あり、そのいわば成功例がさらにこの障害の複雑さを伝えているのが実に興味深い。