夏はやっぱりNHK

お盆あたりは終戦記念日も関係して夏の特別番組が目立つ時期ではありますが、その中でもやはりNHKのコンテンツ編成は気を吐いていた印象。以下、今夏のコマギレ印象メモ
・東京カワイイTV:これは深夜枠のレギュラー番組。外務省任命のロリータファッション娘がフランスに出向いて文化アピールを行ったり現地のロリータっ娘に会いにいったりする場面で、自由を標榜しているはずの彼の地の意外にかたくなな面があらわになってて軽く衝撃。ショップでは「フランスではシンプルで本質的に良い素材でないと。こんなん子供服カテゴリ」とすげなくバッサリ斬られたり、現地のロリータ服好きのティーンがいかに白い目で通行人から見られ、時に唾を吐かれたり罵声を浴びたりするなど当人の口から。…もしかして王政復古主義者とごっちゃにされてるとかなのか?!!
・怪談百物語:深夜から夜明け前に至る長時間番組。お寺で収録。来年は現代実話系でやってほしい。
MUSIC JAPAN アニソンSP:ライブ部分ではエレメントハンター主題歌が一番気に入った(番組OPではいまいち映像とマッチしてないのがかえって分かったという事でもあるが…)。BSで後日放送される完全版もチェックせねば。
・ドラマ「気骨の判決」:第二次世界大戦中に、大政翼賛会による選挙妨害事件を担当した実在の判事をモデルとしたフィクション。キャストの手堅さと脚本の品の良さが忘れがたい。主人公である判事の“個人を憎まず状況に流される空気に抗する”穏やかさや、翼賛体制に末端として協力する弱き人々を悪者とせずにただ“みんなの仲間内に入りたかったささやかな協力者”や“少しでも前線に送られる若者たちをフォローしたい応援者”とした描き様が渋い。理想を堅持する事に意味があるかないかはすぐには分からない。形ないものを信じる意味を考えさせようとする触媒として、有意義な作品。