ブラスレイター#21

「蒼白の騎手」:明るい室内のシーンで見ると、まさにザーギンのデモニアック・スタイルこそが“蒼ざめた騎士”でその物語上の意味合いにグッとくるね。ザーギンはほんとに美味しいキャラだと思う。そして、今回は演出が相当に良くって、そして脚本の完成度が高く濃く、思いがけずシリーズ一番の当たり回が来たと思った。それぞれの家族や恋人への想いが交錯し、ドラマの結節点として未練を残しつつもかつてのザーギンと自分はすでに消滅したと確信と決意を得るサーシャの心の流れが切ない。祖父の惨状を前に絶叫するメイフォンの一連のシーンと演技もすごく良かった。今まで抑制がききすぎていたキャラだけにひとしおだったわ。