カブトボーグ#35,36

あと1クール分で終わってしまうと思うと… 正直近年になくハマってしまったアニメ。
スイーツ(笑)昇竜軒:もっともメインヒロインに近い位置におり作中一の常識キャラとも思えたリンリンがまさかの黒キャラ化。「厨房はすでにスイーツ専用。リンリン専用。…フフフフフ」と実の兄に向かってほくそ笑む不敵さにまともに吹いた。まだたどたどしささえ残る声優なのに熱演にハンパないあたりに本作の魔力の一端がうかがえる。しかし今回の最大のキモは決めるときは決めるケンの男らしさでしょう。野望をへし折られた(千葉脚本の大人ゲストキャラはほんとにリアルなろくでもなさ)妹を軽くいさめつつも、その仇の相手を完膚なきまでに叩きつぶす。意外にもてるのも納得なキャラ付けですわ。それにしても実にきれいに構築されたプロットの好エピソードで、あいかわらず掛け合いテンポの良い会話部分といい、千葉克彦回は浦沢義雄回とはからずもきれいな対称形。もちろんどちらも好きですが。
刑期が終わったらなとうそぶく小学生主人公:なんだか準々決勝敗退回以来、人生の塩辛さがにじむ回多いですな。今回はあえて黙っていて勝負の保険としたリュウセイさんの態度が嫌すぎる。っていうかわざわざジョニー母の家にまで行ってゆさぶりかけるとか… っていうかっていうか単に熟女ヒロイン出したいがためにさして必然性もなく妙に若い母親ひっぱりだすとか… コナソキュソと古畑ニンザブロパロもわりと取ってつけた感があったかも。