まったくなんということもない旅のざっき

こ、今回なんとなく吉祥寺まで行ったのは別にカブトボーグのあやふやな聖地巡礼したかったわけじゃな、ないんだからね!…駅を出るときは南口から出たからって入る時にわざわざ北口まわったとか、そんなことはしてないんだからっっ!!……赤いゲート状のものはショッピングセンター入り口なのな。作中の雰囲気よりかは実際は賑やかな印象の駅前でした。サンロードとかゆうアーケードも確認した。…というか今まで都心以外に行ってみようとかほとんど思わなかったから、井の頭公園までの住宅街や個人ショップの様子が新鮮でした。平日だけどインフルエンザ休校の影響か何なのか、中学生らしきワコウドも家族連れやカップルに混じってけっこういた。公園に用もなく来るのって都会の習慣だなあとどうでもいいことでワクワクした。へびいちごがいっぱい通路脇に成ってた。併設する動物園は鳥や小動物の展示が主だけど、小規模ならではのこまわりの利いた展示が楽しいですね。リスを同じ囲いに入って間近にみれる施設が一番印象に残ったかも。同じく南洋の鳥たちのガラスハウスや、その庭の堀にいたカルガモ親子もすごい近くで見れて萌えころされそうに。母ガモが「うちの子かわいいでしょ?」って言ってるように、見てる自分のすぐ隣に…!! 渋谷Bunkamuraは個人的に好みな企画展が多く(今度やるらしきベルギー絵画展も行きてえぇぇ)、今回は国立トレチャコフ美術館展。有名なクラムスコイの「忘れえぬ女(ひと)」が来てます。ロシアの風景画は自分が子供だったころの北陸の冬の暗さによく似ていて臨場感を持ったし、制作年代が新しい作品群だけにマチエールが真新しいぐらいにきれい。地味めだけど、それなりに良かった。翌日は雨だったので、スケジュール少なめで、まずは上野恩賜公園を時間つぶしにぶらぶら。不忍池付近はあまり行ったことなかったんだよね。鯉でけえぇぇ猫たんも一匹いた(地域猫活動しているらしき告知掲示板も発見)。ボート池の静寂さと蓮と葦がものそい生えてる池との落差が新旧を感じさせて印象的。公園を抜けて旧岩崎邸をなんとなく目指すものの、現在地付地図板さえ読めないために反対方向へ歩いてしまい、根津の路地(昔の料理旅館を残したらしき三階建て木造建築がめためた御洒落だった)を歩いてというか迷ってしょうがなく公園へ戻る。上野の森美術館ネオテニー・ジャパン観覧。精神科医高橋龍太郎氏が収集した現代日本アートの企画展。目録が、収集家自身の詳細かつ個人的な視点による解説付で読み物としても面白かった。村上隆天明屋尚会田誠などの有名若手アーティスト以外にも多数の作品。鏡張りルームみたいな体験型の展示もあったりしてなかなか楽しかった。ミニチュアハウスの中の小さな画面(5型ぐらいだろうか)にありふれた家庭崩壊を描いたアニメを流す作品も面白かったなあ。あと私風スターウォーズを模した変な等身大人形とか。作家として興味を一番持ったのは稚拙なアニメ美少女をストレートにモチーフとして断片的感性を示すタイトリングをほどこしたMr.(ミスター)氏。アスカ・ラングレーに似た少女を前面に描いた作品の題名が「ドイツ人かもしれない」。なんかときめく。