ゴルゴ13#50(終)

「天使と悪魔の“腕”」:ゴルゴ、依頼を受けたあと自動車事故に。腕の突貫治療をもちかけた医師の恩人がそのターゲット本人であったが、ゴルゴは医師に恩義がある右腕はつかわず、あえて利き腕でもない左腕用のライフルを発注して(やっぱりデイブが出ないとね)ターゲットを仕留める。そしてルール破りを行った依頼者も、今度は右腕を用いて射殺。ゴルゴにだって仁義はあるんだぜ…という最終話。ありていにいって、シリーズ構成が非常に見事。4クールだれる事なく楽しませていただきました。暗殺稼業という血なまぐさい仕事の主人公ながら、ターゲット側の心理をつぶさに描く(たとえば今回の場合は昔のギャングまがいの行動を恥じておりかつての仲間に殺される覚悟はすでに固まっていた)ことで極力、後にひく味を残さないなどのスマートなエンタティンメント性が広い間口を持たせる事に成功していた印象。