屍姫 玄#9

再びのテーマ接近。生と死の価値相対とその脱却の試み。ようやく第一期の作画力、演出力が戻ってきた起死回生回。これで一気に伏線回収してくる怒涛のアイカワラッシュにもフォロー要素ができて、第二期に入ってはじめて心底から画面を注視できた。北斗の人身御供のためだけに生まれた運命とマキナの先祖がその慣わしの首謀者だった真相から、人か屍か迷いの淵でもがいていた旺里の覚醒に至るまでの糸の紡がれ方がなかなかスマートでカタルシスがあった。背景世界も屍強制大量発生イヴェント勃発で急変。なんとかクライマックスらしくなってまいりました。