屍姫 赫#6

「妖走の果て」:中盤の山場だけあってしっかりとした構成で内容の密度もある出来。ドラマ面では主人公がヒロインと兄貴分の絆の強さを目の当たりにするというジュブナイル的に切ない底部基調がきっちり描かれていた。ビジュアルインパクトでは変形シカバネ関係がグロテスクで秀逸。屍姫という歪んだ存在への視点も、片腕を恋人に近い者に斬られる背徳性や生者を殺せる許しを得た屍姫は一人だけ(喫茶店コンビはお庭番って感じか)という縛り設定の見せ方などで演出意図が反映されていた。