39号

あれ、今週もバクマン。表紙…?と思ったけどそういえば前号は合併号慣例で全作品集合企画だったっけ。前新連載のトリコ同様、キャリアのある作家の新連載にはこれまで以上にプッシュしようという意向も感じられるけど。
<新>いぬまるだしっ(大石浩二):主人公の人を喰ったキモカワキャラや新人保母の可愛さとか以前より技術は上がってるだけに、なぜ今回もショートギャグであってストーリーギャグ形式でないのかと惜しまれる部分も。アイシル六周年記念巻頭カラー。石浜だったっけ、業務用自転車に乗ってる彼がいい味出てる。六年経ってもこの扱い(笑) バクマン女の子の賢さ=魅力論議のあまりの明け透けぶりに軽くショック受けた。結局異性に惹かれる要素というのは、適応性の一言に還元されるんかもなー。ガモウ先生はやっぱり怖い人だ。それとは別に思いがけなく父と祖父の後押しを受けた主人公が、宝の山であろう叔父の部屋の鍵をもらい受けて相方を誘う展開にときめく。トリコ:アル中じいさんが予想を上回るかっこよさで再登場。つうか耳栓注意忘れたトリコひどすぎワロタ。小松…付き合う相手はもう一度よく考えよう。サイレン:良かった、エルモアチルドレン=ワイズじゃなかった。それにしてもキャラ配置の無駄のなさが最近殊に光ってる。相変わらず経験の深い雨宮が女ながらもリーダー格というあたりも。ところでワイズっておそらく過激エコロ系というか強烈な科学技術反動主義者組織だと思うんだけど、そのあたりの本当にあり得そうなリアルさも今からぞっとさせられてる。ぬらり:ゆらちゃんが一週でやってくれました。金魚砲カワユス。へタッピ:月一連載五回目。実際の風景や人物の印象を時には絵の上にフィードバックさせながら上手くなろうというあたりの説明が非常に丁寧で実際的。あと「クソがァアア!!」ネタの引っ張りが好き。バリハケン:オタクとヤンキーは過剰であるという点において近親関係という視点を巧く料理してたかと。っていうか今週も派遣されてねえ。ネウロジェニュインと馬の人がもうメイン下僕化しそうなほのぼのした前半と戦慄の研究所を描いた後半とのギャップに作者の人の悪さが表われてる会心回。<金未来杯no.2>アルバイターキンタロウ(高橋英樹):小銭は間違いなく名状しがたい類の苦さがするだろうな…というのはさておき、画風にオリジナリティはあるもののネーム構成がとにかく読みづらく、あと演出に借り物感があってキャラがしゃべってるというよりしゃべらされてるという感じ。…原作者要るかも。
赤塚不二夫追悼コメントが編集長名義始め予想外に多くて驚いた。確かにギャグ漫画賞の名前に冠されてはいるけど、ジャンプともそんなに縁が深いとはあまり思ってなかったので。