カイバ#9

「ワープを討て!」:伊東伸高作監回なのでレイアウトやキャラ表情がオーソドックスというかシャープ。動きでは巨大…えーとホーレイトーでもなくて…ええいなんちゃら銃で滑空するネイロがかっこよすぎてドキドキした。悲恋のカップル話といい、なんだか10代視聴者に戻ったかのようにこのアニメを見てるとドキがムネムネです。それにしてもサテはなぜ俺女なのか。キチはなぜあそこまで他人カップルに親身なのか。そしてこの二人が姉弟である設定にはたして意味はあるのか。次回(しかしまたしても連続休止…今度は三週かよ!えー…)描かれるであろう、次世代真ワープがどういう経緯でネイロと出会い心根が変化して穏やかな青年カイバとなったのかと合わせて、まだまだ謎多いSF恋愛ストーリーであるのです。惑星単位で記憶を吸い取る怪植物カイバとその体自体に膨大な記憶データを眠らせたワープとは、拮抗する存在であるようにも思え… なるほどこれはSFのワクワクさもある。体があなたを覚えてる〜♪とか歌謡曲にもよくある詞だけど、心臓移植された被治者がドナーの記憶を受け継いだという例も報告されてるにつけ、今回描写のネイロやカイバのように実際に脳以外の人体にも人格を構成する要素は蓄積されているのかもしれない(余談ながら今になって、生まれ故郷を去る時のクロニコボディの涙の意味が沁みてくるとはまったく予想外でしたわ)。それにしてもネイロって能登あまりかわいくないよ能登。これはあたらしい。だってネイロってなんだか不活発な印象なんですよ。前話アバンの子ども時代でも一緒にいたチェキのポポへのリアクションの方がずっとヒロインらしい。現在軸においても、なんだかボソボソしたしゃべりでキャラが一見してパッとしない。で・も・そこがどうもうっすら魅力的なんだよなあ。こういう娘ならパッと一目ぼれの恋に陥るなというリアリティというか。