カイバ#8

「化けの皮」:ほとほと感心するのは、必要最小限の説明しかする気がないという点。つまり視聴者に向けて噛み砕いて分かりやすいシナリオにしようとはテンから頭にない。それでは何を脚本の軸に設定しているかといえば、それはおそらく動画の邪魔にならない程度に説明するという基準。それでいて、ストーリーテリングの面白さもかなり在るのだから湯浅監督おそるべし。この人の話づくりのキーワードは情念かな。その意味ではあまりオタク気質というわけでもないのかも。…それはともかく話がよくワカンネエ! ひょーひょーがネイロオリジナルの記憶チップの現在ボディという事は分かったし、ワープには複製ボディがたくさんあること、カイバはその中の次代を継ぐホンモノボディの中で目覚めたということ、記憶を喰らう怪植物カイバが惑星ララに迫りつつあること、ポポが一想団で下克上するためには何でもやりそうなこと程度しか分からん。特に青年カイバがそもそも何者なのかが今の段階でもサッパリ。あとネイロオリジナルボディに今入ってるのは、コピー記憶な人格? いやそれでも画面を眺めてるだけで面白いんだけど。甲斐田裕子声の青年キャラもいい感じのバイプレイヤーだなあ。アメとムチでもって上役を動かすという。あとポポとロボット体に入った母との浪花節も印象深い。母親の方も「この人知らない」って言うあたりが特に。